2010年05月21日

★Tomocolumn 18「イルカと仲良くなるコツ」★

18-1.jpgBonin Blueに輝く海でイルカと戯れる、夢のようなひととき・・・。
「どうしたらイルカにもっと近づけますか」「どうしたらイルカと一緒に泳げますか」と、よく尋ねられます。そこで今回は、イルカと仲良くなるコツをお伝えしましょう!
そのコツとは・・・?まず、「イルカは、ヒトをだ〜い好き!」という先入観を捨てましょう。大人気だったわんぱくフリッパーのイメージから(あ、古すぎ!?)、または水族館のショーでの従順な姿から、「イルカは人間の友だち」と刷りこまれてるあなた、イルカはいつでも喜んで人間に近付いてくると信じてるあなた・・・残念ながら、そう決めつけるのは間違いです。
私たちは、実際に彼らが生活してる海で、可愛くフレンドリーなばかりではない、イルカの不機嫌な顔や意地悪な顔もよく見ます。イルカ同士で喧嘩してることもあれば、1頭を数頭のイルカが虐めてることもあります。1尾の魚に噛みついては、わざと離す。よろよろ泳ぐ魚を追いかけて、くわえてはまた離す。さんざん遊んだあげくに噛みちぎって食べてしまうさまを見たら、思わず魚に同情してしまいます。でも、弱肉強食の世界では、強いモノが弱いモノを弄ぶのはよくあることでもあります。
18-2.jpgそう、イルカは決して特別な動物ではなく、フツーの生きものなのです。だから、過剰な思い入れを捨て、フツーの生きものとして接してください。
では、どうやって・・・? あなたが知らないヒトに初めて会うときを思い出してください。いきなり近づいて、ぺたぺた触ろうとはしませんよね。ある程度の距離をおいて、さて、相手がどんな性格かしら、今のご機嫌はどうかしら、どういうふうに話しかければいいかしら、って様子を見ますよね。いざ言葉をかけてからも、相手の反応次第で話し方を変えたりしますよね。イルカも同じです。海に入ったら、さて、目の前のイルカは、何をしてるところかしら? どんな性格かな?ご機嫌はいいかな? ちょっと近付いても大丈夫かな。このままもっと寄れるかな。あ、少しうるさがってるかな。ここで停まった方がいいかな。などなど。こちらをちらっと見て顔を背けたり方向を変えたりするようなら、くれぐれも慎重に。嫌がるイルカに無理に近づいたところで、相手は逃げるだけです。一度嫌われたら、次はもっと警戒してしまいます。人間だってそうでしょう?
18-3.jpg「え〜、だって、イルカは人間じゃないもの」。じゃあ、犬を想像してください。知らない大きな犬(それこそ自分より大きくて、引き紐もついてない犬ですよ!)に道でばったり会ったら、いくら犬好きでもいきなり「カワイイ〜!」って行かないでしょう?「この犬は噛みつくかしら?」って、距離をおいて見ますよね。その犬が優しそうな表情で尻尾を振ってたら、安心して近づくかもしれないけど、険しい表情で唸ってたら、刺激しないよう、ゆっくり回れ右するでしょう。餌を食べてたり道ばたで寝てたりなら、そーぉっと横を通過するかもしれない。犬じゃなくて、猫だったら?・・・おっと、そんな大きな猫って、つまりは虎じゃないですか。やはりむやみに近付かないですよね。
もしイルカが嫌がってウンチかけてきたら、そこで止まりましょう。水底で休んでるイルカの間に入って驚かすのはやめましょう。水中をゆっくり泳いでるイルカが浮上のとき急に早くなって水面の私たちを避けるようだったら、諦めましょう。近付くときには、バタバタ追いかけるのではなく、相手の動きに合わせて、そっと。
18-4.jpg「なぁんだ、だったら、水族館の方がよっぽど簡単に近くでイルカを見られるじゃないの」。ハイ、その通りです。イルカをただ見るだけなら、水族館をお勧めします。
でも、私たちが皆さまに見ていただきたいのは、ヒトによって馴化されたイルカではなく、本来あるべき姿のイルカたちです。どんなに早く、どんなに深く泳ぐのか。どんなに高く、どんなに軽やかに跳ぶのか。どんなふうに餌を食べ、遊び、眠り、子育てをしてるのか。どんなふうに仲間同士コミュニケーションをとってるのか。競ったり力を合わせたりしてるのか。なによりも、青い海の中で彼らがどれだけ美しいのか。どれだけ豊かな表情をしてるのか。どれだけ全身で生を謳歌してるのか。そして、そんなイルカが、私たちのことを同じようにフツーの生きものとして認めてくれて仲良くできたら、ホントに嬉しい!
イルカと水中でくるくる追いかけっこするのも楽しいけど、私が幸せを感じるのは、イルカと互いの眼を見つめながら、ぴったり横に並んでずーーっと一緒に泳げるときです。笑ってこちらを見てるイルカの眼の、なんて優しいことでしょう!
18-5.jpg水中を一緒に泳いでいて、あ、もう息が続かない、というとき、それを察したイルカのほうから、まるでリードするように浮上していきます。そのまま並んで同時に水面で一息し、そして寄り添ったまままた潜っていく。イルカは私より長く息が続くのに、こちらの様子を感じて合わせてくれるのです。きっと、子イルカと泳いでるときもそうしてるのでしょう。イルカと気持ちを合わせてきれいにシンクロして泳ぎ続けられるときの幸せな気持ちといったら!このまま、いつまでもどこまでも泳いでいけそう。まさに、時間が止まります。
そう、イルカと仲良くするコツは、イルカをよーく観察し、理解しようとし、そのときの彼らの気持ちを尊重することに尽きます。つまりは、ありのままのイルカへの愛情、かな。そしてあとは、よりスノーケリングに慣れること。
さあ、イルカへの愛をいっぱい胸にして、ご一緒に小笠原の海へ!(T)
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